「たまふる®」を支える3つの柱

1つ目の柱
自分を感じることを大切にする

感じるって普通の単語だから「みんなそうね」って思うんです。でも実際にはどんなこと感じてますか?

この質問をすると「おなかがすいた」とか「眠い」とか「頭が痛い」とか。そのくらいの感じのことをおっしゃるのが普通なんです。でも実は、もっといろんな情報をからだはキャッチしているし、発信しているんです。

からだだけじゃなくて感情とか思考とかも。思考なんて1日に何万回って思考しているらしいですが、そういうことを普段は認識していないんですね。

細かい事いろいろ感じてるんですけど、それを拾い上げるっていうアンテナが鈍ってしまっている。そういう自分に向けたアンテナをもう一度立てる。それを大事にしています。

言葉にできない「感じる」

ちょっと手を組んでみてください。すると何も言われなくても、自分はいつもどっちの親指が上って決まってるんですよね。これって生まれつきなんだそうです。でもこれ反対に手を組んでみると、たいていの人は変な感じとか、気持ち悪いとか、しっくり来ないとか、言います。で、元に戻すと「あ、こっちこっち」ってなるんですよね。これこそ感じているということです。

言語化しないで感じていること。これも感じるの1つ。これをやってもらって、私が見ても、どっちがしっくりくるか?なんて、わからないんですよ。感じるっていうのは自分だけのものなんですよね。

感じるっていうのは自分だけのもの。人からは窺い知れない。もちろんわかりやすいこともあると思うんですけど、わからない事がほとんど。それを自分が鈍っているということは、いっぱい情報があるのに全部救われないで、どこかにたまっていったり、消えていってしまったりしているということですよね。これを大事に丁寧にキャッチしていきませんか?ということなんです。

世の中は分かることばかりを見る

「外からわからないでしょ?」と言いましたが、世の中の多くのことは、外から見てわかることに一生懸命なんです。外から見て、「これをブラッシュアップしましょう」とか、「こうしましょう」とか、「こういうのが正しいです」とか、数値化したり。

それも大事だと思うんですけど、そればっかりになってバランスを崩してしまうというのを自分の人生で体験してきています。なので、内側の感じるっていうことをすごく大事にしたいなって、今すごく思っています。

2つ目の柱
声を出しながらやる

考える事を手放して呼吸する

いくつかの効果や目的があるんですね。一番わかりやすいのは、呼吸が自然とできるということ。

例えば、ヨガをしましょうとか座禅をしましょうとか。そういうときって、ゆっくり吸いましょうとか、3つで吸って6つで吐きましょうとか、いろんな誘導があるんです。それをやっているときって結構考えるんですよね、3つかって。フーって大事に吐いたりとか。そこに集中して吐いている。

でも、私がやりたいのは、もっと無造作に無防備に自分を解放していくっていうこと。だから、考える事を手放したいんですね。

普段の生活の呼吸って浅い

普段の生活では、みなさん呼吸が浅いんです。呼吸をするって、すごく大事なんだけど、理屈で言っても理屈で考えちゃうので、声出しながらやりましょうと言っています。

声って吐く方なので、「声が出なくなるまで吐いてくださいね」とか。「声が出なくなってからあと3秒は行けますから、気失うところまで吐いてください」みたいなことを言うんですよ。

そこまで吐いて、吐いて、吐いて、吐いて、・・・やめて、って言ったときに、「どうなりました?」っていうと「吸っちゃいました」と言われます。

当たり前ですよね、吐き終わっちゃったんだから、あと吸うしかできないんですよ。でも呼吸って、そういうふうにできてるんです。呼吸って、吸う方が先じゃなくて、吐く事が先。あらゆるとこで言われている事ですけど。

でも吐くっていうことが、まだやりきれていないので、息を吐く。もう一回やり直す事ために、考えなくてもできるとことが、声を出す。

「息が深くなりました」と皆さんから言われます。

声を出すっていうことの一つは、それによって自ずと呼吸が促進される。深い呼吸がやりやすくなるっていうことがあるんです。

みんな参加した人が、息が深くなりましたとか体験しやすいっていうことでもあるし、普段から「問題だ」って意識を持っている人もいるので、呼吸の大切さは伝えるようにしています。

3つ目の柱
のんきにやる

「頑張らない」だと頑張ってしまう

多くの人が頑張るっていうことを、一生懸命やってきて、行き詰まっているんですね。過去、私は行き詰まったんですけど。頑張らないって決める。もう私、頑張れないのって決める。

でも「頑張らない」って決めるっていうのは、脳科学的に言うと頑張ると同様らしいんです。脳は肯定も否定も認識しないと言われています。つまり、頑張るの否定をしているつもりなだけであって「頑張るんですね」っていうのを脳は認識している。

じゃあ反対語がいいなと思って、何が反対語だろうって思ったときに、「のんき」かなっていう言葉が生まれてきたんですね。

「のんき」の捉え方

私の言葉でのんきにやるっていうことは、何かそのとき起こったことも、「そうなんだな、まあいっか」っていう感じですね。

例えば、ダメだなって落ち込んじゃっているときに、落ち込んだ自分がダメなんじゃなくて、「落ち込んじゃった、まあいっか」。そういうふうに、全てをそのままにやるっていうのを、のんきっていうふうに言っています。

陽気な方向に捉えていく

漢字で言うと、“陽気”っていう意味が含まれているそうなんです。だから何があっても、「まあいっか」っていう陽気な方向に考えていく、とらえていく。そういうふうに生きていくっていうことを、みんなで分かち合いたいな、ということで大事にしているんです。

ワークでは形のことを「こうやってみましょう」って言うんですけれども、形がそのままコピーできるっていうことが大事なんじゃないんです。それをやることで、中身が「こういう感じになりませんか?」とか、「こんなことを思いませんか」とか、そういうことを働きかけるんです。

一回でできなくても「まあいっか」、隣の人できてるけど、自分がそのようにできない、今日はそういうふうにできないんだな、「まあいっか」。

完璧かどうか?人と一緒か?そういうことを目指してるんじゃないって言うこと。だから「のんき」っていう、ほんわかとしたフレームを大事にしたいって思っているんです。

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