酒井ゆき
日本音楽療法学会認定音楽療法士
音楽家
声とイメージの使い手
ボイスセラピスト
たまふる®セラピスト
簡単なプロフィール
所沢市出身。高齢者を中心に20年間で延べ18,000人の方に音楽療法活動を行う。
物心ついたころより、思いつきの歌を口ずさんで遊ぶようなこどもだった。電子オルガン教室が近所にやってきたときはときめきまくって習いに通う。
その後ピアノを習い、小中学時代ははずみでコンクール活動に熱心な合唱部に入ってしまい、コンプレックスにまみれる。高校時代はその反動で帰宅部にいそしみバイトとコンサート通いに熱中。
武蔵野音楽大学では声楽を学び、オペラなどに出演。
鳴門教育大学大学院では論文と演奏を必死に学ぶかたわら、数々の方言ネイティブに接し、ときめきの西日本イントネーションをインストールする。
音楽教室で子供たちの感性と音感を育てたのち、国際的ヴァイオリニストのマネジメントを務め、一流の音楽、演奏と演奏家の神髄を体験。
自身でも演奏活動を行う中で障害のある方たちと出会い、言葉に依らない音楽コミュニケーション、非言語コミュニケーションの素晴らしさに縁を得て音楽療法活動を始める。
2009年 ボディートークと出会い、心とからだのつながりに基づくワークを学ぶ。
2015年 これまでの体験の全てを統合し、自分の声による心とからだのリラクゼーションと心身の活性化を図るボディーワーク「たまふる®」を創作。
活動実績
高齢者を中心に20年余りで18000人の方に音楽療法プログラムを提供
声楽演奏25年(武蔵野音楽大学卒業。鳴門教育大学大学院修了。オペラ、バロックアンサンブルやサロン、ソロコンサートなど多数出演。現代作品の作品発表にも意欲的に参加)
音楽おはなし隊を主宰し、音とことばの親密な世界を展開。
音楽療法を用いてこどもから高齢者、障害者らとの音楽によるコミュニケーション活動にも積極的に取り組む。ボディートーク協会会員。日本音楽療法学会認定音楽療法士。
趣味、好きなことなど
歩くことが好き、トレッキング、手芸、映画鑑賞、献血、身体を動かすことは好き
煎茶道を習って20年、本当に美味しい煎茶(緑茶)を提供するお茶会を開催している
スカイダイビングに誘われ、高度3000メートルからダイブ。大地を抱きしめる感覚に感激した
昨年はワイヤーロープで森林を滑空するairtripに参加。動物の目線を疑似体験して楽しんだ
「たまふる®」の活動をしていて、嬉しかったこと
嬉しいことは、日々レッスンの中にあります。
始める前に悩んでいたり、こういう目的があって「やりたいです」って始められる。でも、実はそれだけじゃ無くて、もっと本質的な課題を抱えていることが、「たまふる®」を続けていく事で露になっていくんですね。
言っていた最初の悩みじゃなくて、もっとその本質的なところ、例えば人生全般に繋がる事であったり、ついつい繰り返してしまうパターンだったり、そういうものを変える。一言で言うと「変容」だと思うんですけど、その瞬間に立ち会ったり、本人が人生の変化を喜んで、そういう言葉を文字にしてくれたものを見たりした時っていうのは、卵からヒナが生まれた瞬間、命が新しく生まれた瞬間みたいな感じで、感動するんですよね。
「できなかったことを、みんながやらせてくれてできました」
例えば、学生時代に演劇みたいなことをやっていた人がしました。「声を出すって気持ち良かったけど、社会人になってからやってなかったから、「たまふる®」体験したら楽しかったし、やりたいです」くらいの気持ちで始めた人がいました。
その人は、実は人に遠慮して、集団行動のときに、自分が動きたい動きができない人だったんですね。もうちょっと言えば、自分がしっかりしなきゃって、何でも背負い込む。もう嫌だよ、できないよ、とか言っちゃダメって思う癖がずっと付いているような状態でした。
その人がワークショップでツアーに参加してくれたときに、トイレに行きたいから行くとか、言って見ればそういう瑣末なことです。お水買いたいから買いにいくとか、寝たいから先に寝ますとか、そのくらいのことでも人の輪を乱しちゃ行けないって思ってるんですね。
それができたって輝いている顔をしたんですね。「ずっとそういう事ができなかったんです」ってみんなに打ち明けていたり。「できなかったことを、みんながやらせてくれてできました」みたいに言っている。できた事柄はどうでも良くて。本人にとっては重大な事なんですよ。できなかった事ができたっていう180度違う世界。行けた瞬間の事を、分かち合っていくところに自分がいるって言う事が、私は泣けるし、嬉しいです。